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**零式と限界芸術
限界芸術の理念的後継

「零式写真芸術」とは、芸術の制度的境界ではなく、
存在の臨界において発現する“地平芸術(Horizon Art) もしくは臨界芸術(Critical Art / Art at the Threshold)”的な様相である。
それは、見ることと在ることが重なり合う閾であり、
“限界”ではなく、“ゆらぎの地平”に生まれる行為である。
したがって、本稿における“限界芸術”という語は、
鶴見俊輔のMarginal Artとは表層的には一致しない、
社会的周縁ではなく**存在の閾値に立つ芸術(Art at the Threshold of Being)を指す。
しかし、零式は限界芸術の理念的後継である。
鶴見俊輔の「限界芸術」は、芸術を社会構造の中心から解放した。
零式写真芸術論は、芸術を存在構造の中心からも解放する。 その目的はいずれも、“芸術を生へ還す”ことである。 したがって、両者の関係は断絶ではなく深化的継承関係であり、 零式は**限界芸術の理念的後継(Ontological Successor)**として位置づけられる。
木 村 尚 樹
fine art photography
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