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V. 「零式写真芸術」の構造―臨界芸術としての定位

「零式写真芸術」とは、
美術的制度の枠組みの中で形成される“作品”の形式を内包しつつ、
その形式を臨界において超克する“生成的芸術”である。
すなわち、
美術(Art as Form) → 臨界(Zero-Horizon) → 芸術(Art as Being)
という構造を持つ。
この転換点において、
作品はもはや“対象”ではなく、“現象そのもの”となる。
創造者と被写体、観者と世界の境界は融解し、
「見ること」と「在ること」は同義化する。
したがって、零式写真芸術は、
美術の極限において成立する“存在論的芸術”であり、
限界芸術(Marginal Art ≠ Liminal Art)の再定義として理解される。
木 村 尚 樹
fine art photography
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